カレー好きの市民団体という報道の表現に座りの悪さを感じる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。実行委員の仲です。
間もなく富山カレーフェスタの初日を迎えます。
カレーフェスタ実行委員会はネットを経由して集合した団体で、メンバーの中にカレーに関連する業者や、このイベントを通じて利益を得る業界の関係者が含まれているわけではありません。時々、何処が中心になってやってるの?と聞かれることがありますが、その質問に期待されている様な回答が無くて、軽く戸惑われてしまいます。
最初にTwitterがありました。
2010年夏にチャンピオンカレーで行なわれた突発カレーオフからスタートした、ただ集まってカレーを食べる一連のオフ会。そして\カレー!/というツイートが富山県内の一部のTwitterユーザーの中で流行しました。
絵師ねぎタンさんが素晴らしい速度で「富山カレーちゃん」を描いてくれて、セントラムの車体に「カレーちゃん」が描かれている痛セントラムの写真を合成してくれたのもこの頃です。
この時期は、Twitterユーザーが増え始めて注目されていたこともあり、盛んに交流会も行なわれていました。カレーの盛り上がりをこのまま大きくできないものか、富山をカレーで盛り上げる方法は無いものかということで、交流会で時間をいただき、何かにつなげていきたいと発表させていただきました。
とはいえ、ただカレーが好きというだけでは、「そうだね」で終わってしまいます。
こんな時に手っ取り早いのは数字の裏付けです。富山県民であれば、高岡のコロッケが記憶に新しいところではないでしょうか。あの数字を追うと、そんな統計データか?という疑問に当たる。それでも皆がその気になって動けば、十分に盛り上がるわけです。
数字を探せ!とりあえず探してみました。
2008年の家計調査では、富山県はカレールゥの消費量が全国6位。
この年は佐賀が1位で鳥取が2位。石川、新潟が3位、4位と続きます。興味深い数字ですが、上位とはいえ近隣2県に及ばないということで、とりあえずこれは横に置いておくことにします。
カレー屋さんの軒数はどうだろう。当然これは都市部に及ぶ訳もなく、全国のカレー屋さんの軒数など正確に調べようもないのですが、とりあえず食べログから「インド料理」「パキスタン料理」「カレー」で絞り込んで各県の軒数を拾い出しました。
このベースをどう料理するかですが、数字を眺めていて気付いたことがありました。
インド料理とパキスタン料理で食べログに登録されている軒数が少し多くないか?となれば、これはもう人口とか世帯数で割るしかありません。同じ軒数なら人口の少ない方がカバー率が上ということで主張できます。
残念なことに、人口で割っても、ルゥと同じく上位ではあるものの、たいした数字ではありませんでした。しかし、世帯数なら3位です。富山県、まだまだ複数の世代が同居しています。
なんだ3位か。この日は、どう逆立ちしても1位の数字は出て来ませんでした。1位が欲しい。まさに、この時1位にこだわっていたのが、委員長の岩本です。
2位じゃダメなんです。これは、後で企画書を作ってイロイロな場所に持って行った時に思い知りました。3位という数字は何処へ行っても「へぇ」で流されてしまいます。「3位!凄い!」と、私は思いましたが、世間はそうでもありませんでした。
数字は良いのが出ませんでしたが、集まって酒を飲めば、すぐにどうやって富山県を盛り上げられるの?何かないの?という話しになっていきます。
Twitterで知り合って、それぞれ会社員だったり自営業だったり学生だったり、いろんな人間が集まってそんな話しをしているわけですが、話しするだけなら誰でもできるし、インターネット番長、ツイッター番長はそこら中に掃いて捨てる程居ます。
何かしたいのが確かなら、とりあえず行動してみよう。やらない理由は簡単に出て来ますし、賢そうな発言だけしておきたいならインターネットがあります。
世帯カバー率3位の数字を発見してから4ヶ月が過ぎ、年まで開けてしまった。これではいけないと、Facebookにカレーフェスタ実行委員会のグループを作成しました。
何故Facebookに?というのはあまり明確な理由がありません。便利そうだったから。単純に私がmixiをやっていなかったからと、その後、新しいメンバーを迎えることがあったとしても、自己紹介の手間を、名前と簡単な背景の段階までは省きたかったからです。
2011年1月30日のグループ作成以降、ほぼ全ての動きがカレーフェスタ実行委員会のFacebookグループに掲載されています。
準備が進んで、途中の状態を出してしまうと不味いものは別のグループウェアを使っていますが、それも当初はブレストのために仮で導入してみたものでした。
カレーフェスタ実行委員会の動き、誰がどんな発言をしたかというログは簡単にトレスできます。どんなタイミングでどんな動きをしたのか、どんな視点があったのかをオープンにすることで、今後も様々な意見をいただきたいと考えています。
そういえば、スマートフォンユーザーの方は、カレーちゃん時計をインストールしていただけましたか?あなたのデスクトップにカレーちゃん時計はあるでしょうか。
実行委員のトモさんがしれっと作ったアプリは、ネットニュースで全国的に紹介されるに至りました。最近はカウントダウンが怖くて、開には勇気が必要になってきましたが、カレーちゃん時計はなかなか良いものです。インストールしてニヤニヤしてください。
私個人としては、こんな動きを通じて『富山=カレー』という偏った認知を少しでも世の中に広めたいと考えています。
本格のお店から家のカレーまでをカバーする、単なる町おこしでもB級グルメでもないこのイベントをきっかけに、富山県民は日本で一番カレーを楽しんでいるという数字を、いつか何らかの形で世の中に出してやると、第1回目のカレーフェスタ大詰めを実行中です。
0 件のコメント:
コメントを投稿